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医療法人社団PDS アップル小児矯正歯科 苫小牧市

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2024/05/20

7歳男の子 重度の受け口を成長期を利用した「1期治療」で改善した症例

ご相談内容

「乳歯のときから受け口が気になっていたので、矯正をしたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、下顎が前に出ている「骨格性反対咬合(こっかくせいはんたいこうごう)」、いわゆる受け口が認められました。
下顎が前に出ている状態だと上下の歯が噛み合わないので、噛み合うよう歯が自然に動いていった結果、左右上の前歯6本(中切歯/1番、乳側切歯/B、乳犬歯/C)は外側に傾いている「唇側傾斜」、左右下の前歯6本(中切歯、側切歯/2番、乳犬歯)は内側に傾いている「舌側傾斜」の傾向が見られます。
現時点で生え途中の左右上の前歯2本(中切歯)が左右下の前歯(中切歯)に隠れていることから、下顎に比べて上顎の成長が不足していると考えられるため、永久歯になっても反対咬合の状態が続くと予想されます。

矯正治療には、下顎を基準とした顔の縦の長さによる分類分けがあり、患者様は顔が縦に短く横に広い「ローアングルタイプ」に当てはまりました。
ローアングルタイプの特徴は、以下の通りです。

・噛む力が強いため、歯が歯ぎしりなどですり減っていき、噛み合わせが低くなりやすい
・噛む力が強いことで顎の骨の密度が高く、歯の移動を遮る力も強いため、矯正治療では歯の動く速度が遅くなりやすい

これらのことを踏まえ、患者様は重度の反対咬合であると診断しました。

行ったご提案・治療内容

反対咬合を改善するために、骨格的な改善が可能な今の時期に「1期治療」を開始し、永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースをできる限り作ることが重要です。ただし1期治療で上顎の成長が足りなかった場合は、左右上の歯2本(犬歯/3番)が生えるために必要なスペースが足りずガタガタに生え、思春期の成長によっては再び前歯が反対咬合になるおそれがあります。

保護者様には、成長期が終わりに近づく16歳以降に歯並びを整える「2期治療」が必要な可能性が高いこと、反対咬合が重度の場合は2期治療時に顎の骨を切り、ずれた顎を正しい位置に移動させる「外科的矯正治療」が必要になるケースもあることをお伝えしました。
保護者様は「今できることをやってあげたい」と、1期治療を希望されました。

1期治療では、まず下顎の成長に上顎が追いつくよう成長を促しながら、上顎に2種類、下顎に1種類の装置を使用します。

・左右上の奥歯2本(第2乳臼歯/E)には、奥歯が前方に倒れてこないように抑える働きがある「ホールディングアーチ」(前歯ワイヤー付き)
・顔には取り外し式のフェイスマスクを、口腔内には矯正装置を装着して、上顎が前方に成長するよう促す「顎前方牽引装置」
・下顎を後ろに下がりやすくするための取り外し式装置「スライディングプレート」

3つの装置を使用して、噛み合ったときに上の前歯が下の前歯に正しい位置で被さるように矯正治療を進めました。

左右上の前歯2本(側切歯)が生えたあと、歯が正しい位置に並ぶよう上下の顎の幅を広げるため、上顎には骨格を拡大する「ハイラックス装置」、下顎には当院オリジナルの「側方拡大装置」を、顎前方牽引装置と合わせて使用します。
その後、左右上の前歯4本(中切歯、側切歯)には歯の表面に四角い装置を装着し、そこへワイヤーを通して歯を動かす「マルチブラケット装置」を使用して、歯並びを整えました。

各装置が効果的に作用したため、噛み合わせた際に上下前歯の前後位置がどのくらいずれているかを表す値「オーバージェット」が3mm、垂直的な噛み合わせの深さを表す値「オーバーバイト」が2.5mmになりました。
通常、オーバージェット、オーバーバイトともに、+2~3mm以内程度が正常な噛み合わせだといわれています。

最後に歯の位置が元に戻らないようにするため、左右上の前歯2本(中切歯)の裏側にはセメントで固定する装置「フィックスドリテーナー」を装着し、歯列全体を囲む取り外し式の保定装置「ベックリテーナー」も使用して、治療を終了しました。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

  • 年齢・性別 7歳男の子
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 21ヶ月(矯正開始当初は36ヶ月の予定)
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 440,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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診療科目 小児歯科、矯正歯科、予防歯科
自由診療 小児矯正治療、予防歯科(定期検診、虫歯のリスク検査など)
住所 〒053-0033 北海道苫小牧市木場町2丁目3-1
アクセス 「JR苫小牧駅」から徒歩5分
※駐車場:15台あり
診療時間 【月・火・木・金・土】
10:00〜12:00/14:00〜18:00

【日】
10:00〜12:00/14:00〜16:00
休診日 水曜・祝日
代表者 千枝 和巨

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