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医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

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2024/04/02

50代男性 人工歯根を埋め込む「インプラント治療」で失った奥歯を修復した症例

ご相談内容

「左側でよく噛めない」とご相談いただきました。

インプラント治療中の歯肉移植(FGG)の詳細はこちら
50代男性 インプラントを埋めた奥歯に上あごの歯ぐきを移植して歯磨きしやすくした症例

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、左下奥歯2本(第1大臼歯/6番、第2大臼歯/7番)が欠損し、根だけが残っていた手前の歯(左下第2小臼歯/5番)も状態が悪く抜歯が必要で、左側でしっかり噛めていませんでした。

また左上は、欠損している奥歯(第2小臼歯)を補うために、前後の歯(第1小臼歯/4番、第1大臼歯)を土台として橋渡しのように人工歯を入れる「ブリッジ」で治療されていましたが、その土台歯2本および隣の奥歯(第2大臼歯)は周りの骨が溶けている状態でした。

骨が溶けた原因は、歯を支える歯ぐきや骨に炎症が起こる「歯周病」であり、こちらも抜歯が必要と診断しています。
歯周病は左上の歯だけでなく全体的に進行しており、このまま放置するとさらに多くの歯が揺れたり抜けたりする可能性がありました。

行ったご提案・治療内容

診断結果を丁寧に説明した上で、状態の悪い歯4本(左上第1小臼歯、左上第1大臼歯、左上第2大臼歯、左下第2小臼歯)の抜歯、歯周病の原因となっている細菌や汚れを取り除く「歯周初期治療」の必要性を説明し、同意いただきました。

抜歯後に歯を補う方法には、取り外し式の部分入れ歯と、人工歯根をあごの骨に埋めて歯を装着する「インプラント治療」の2つがあります。部分入れ歯は残っている前歯に針金をかける必要があることをお伝えしたところ、患者様は「周りの歯に負担をかけたくない」との理由からインプラント治療を選択されました。

まず左上下の歯4本を抜歯し、傷の治癒を待つ間に全体的な歯周初期治療を開始して歯ぐきの炎症を改善していきます。
次に、インプラント治療前の検査としてCT撮影を行うとともに、お口専用のカメラ「オーラルスキャナー」でインプラント部分の3Dデータを取得して、インプラントを正確に埋入するための補助装置「サージカルガイド」を作製しました。

バランス良く噛めるように、インプラントは左上下に2本ずつ合計4本埋入し、左上は2本のインプラントで3本分の歯を支える「インプラントブリッジ」、左下のインプラント2本はそれぞれ単独の人工歯を装着する治療計画を提案し、患者様にご了承いただけたためインプラント埋入手術を実施しました。

左上の手前側1本と左下の2本は骨の厚みや高さがあり、インプラントが十分定着したのを確認できたため、その日のうちにインプラントの頭部分を歯ぐきの上に出す「1回法」で手術を終了しました。

左上の奥側はあごの骨が減少しており、鼻の空洞「上顎洞」にインプラントが貫通してしまう恐れがありました。そのため、インプラントをしっかり骨の中に埋められるように、周りの骨を押し広げてスペースを作ってから骨の材料を入れる「ソケットリフト」を併用して、骨の厚みや高さをしっかり確保しています。
埋入方法は、一度歯ぐきを閉じてインプラントと骨との定着を待つ「2回法」を選択し、2ヶ月後にインプラントを歯ぐきの上に出しています。

インプラント4本にそれぞれ仮歯を装着したところ、左下奥歯2本は根元部分の歯ぐきが足りずに頬の粘膜が引っ張られていました。そこで、上あごの歯ぐきを採取して左下奥歯2本の歯ぐきに移植する外科手術「FGG(遊離歯肉移植術)」を行い、歯ぐきを整えています。

歯ぐきがしっかり治り、インプラントも定着したことを確認後、オーラルスキャナーでインプラント4箇所に装着する最終的な被せ物のための型どりを行いました。
被せ物は自然な白さで割れにくい「ジルコニア」で作製し、ネジでインプラントに取り付ける「スクリュー固定式」で装着しています。

術後の経過・現在のご様子

全ての歯でバランス良く噛めるようになり、見た目も美しい仕上がりになりました。

患者様にも「左側でしっかり噛めるようになって嬉しい。今後も定期健診に通って歯を残していきたい」と大変お喜びいただき、歯の健康に対するモチベーションも高まったご様子でした。

現在もメンテナンスのためにご通院いただいており、健康なお口を維持しておられます。

この治療のリスクについて

・歯周病は、病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・インプラントは外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血、不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります

  • 年齢・性別 50代男性
  • 診療種別 一部保険適用
    自由診療
  • 治療期間の目安 半年
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 1,870,000円
    抜歯、歯周病治療などは保険適応

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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治療前 治療中 治療後

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その他

クリニックより

今回の患者様に行ったソケットリフトは、骨の量を増やす「骨造成術」のひとつで、あごの骨が少ない方でも安全にインプラント治療ができるようになる方法です。
当院ではソケットリフトだけでなく、さらに難易度の高い骨造成術「サイナスリフト」を併用したインプラント手術にも対応しております。
あごの骨の量が少なくインプラント治療をあきらめているなど、インプラントでお悩みの方はぜひ一度当院にご相談ください。

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、口腔外科、矯正歯科、ホワイトニング、インプラント
自由診療 セラミック治療、顎顔面矯正、部分矯正、成人矯正、インビザライン矯正、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、インプラント、入れ歯・義歯
住所 〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1丁26-2
アクセス ・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」より徒歩約15分
・南海高野線 泉北高速鉄道「中百舌鳥駅」より徒歩約15分
※医院前駐車場15台完備
※送迎車ございます(上記各駅より当院までの送迎車がございます。お電話にてお問合わせ下さい。)
診療時間 【月・火・水・木・金・土】
09:30〜13:00/14:30〜18:30
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜18:00)           

【日】
09:30〜13:00/14:30〜17:00
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜16:30)
休診日 祝日
代表者 松井 徳彦

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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