「ココだ!」と思える
歯科医院探しのお手伝い

歯科医院の皆さま
掲載依頼

ココシカ!

この症例の提供歯科医院

医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

医院ページTOPへ
  • セラミック・ジルコニア
  • インプラント
  • 抜歯
  • マウスピース
2024/03/06

50代男性 折れた奥歯を抜いてインプラントを埋入ししっかり噛めるようにした症例

ご相談内容

「右下の奥歯が折れ、残せないと言われた。インプラントができるか知りたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、右下の奥歯3本(第2小臼歯/5番、第1大臼歯/6番、第2大臼歯/7番)が折れて根だけが残る「残根」となっており、歯の根の長さも短かったため抜歯が必要な状況でした。

「対合歯」と呼ばれる右下3本の歯と噛み合わせていた上の歯は、下の歯がなくなったことによる位置の変化などもなく、十分な隙間が保たれていました。

右下3本の歯が折れた原因としては、汚れを取り除くためのケアが不十分で虫歯が進んだこと、噛み合わせの力の強さ、歯ぎしりや食いしばりなどの癖により過度な負担がかかったものと考えられます。

このままの状態では上の左奥歯でしか噛めないため、今後負担が大きくなり下の左奥歯も破折を起こすおそれがあります。

また、残った歯の根っこの表面には汚れが付きやすいため、根を残したままにすると、歯周病菌が増えて周辺の骨を溶かしたり歯ぐきが腫れたり痛みを伴うことがあります。
加えて、食べ物や唾液などが食道ではなく気管に入ってしまう「誤嚥(ごえん)」を起こすと、お口の細菌が肺に流れ込んで「誤嚥性肺炎」を発症するリスクもあるため、特に高齢の方や免疫が低下している場合は注意が必要です。

以上のことから、今回は右奥歯の残根を抜歯してから歯がなくなる部分を補い、お口全体でバランスよく噛めるようにする治療が必要と診断しました。

行ったご提案・治療内容

ご来院された際、骨に人工歯根を埋める「インプラント治療」をすでに患者様はご検討されていたため、右下3本の残根を抜歯したあとの修復方法として、インプラントが埋入できることをお伝えし、以下の2つの方法を提案しました。

①右下の残根3本と骨に埋まっている親知らず(第3大臼歯/8番)の計4本を抜歯してインプラントを埋める範囲を広げ、抜歯した部位が治癒してから右下第2小臼歯と第2大臼歯部分の骨にインプラントを埋入します。その2本を土台に「インプラントブリッジ」と呼ばれる連結した被せ物を装着する方法です。
メリット:ブリッジにすることでインプラントの本数を最小限にでき、あごの骨にかかる負担が軽減します。また、対合歯と噛み合わせた際の力を歯3本分の範囲に分散させることができます。

②親知らずはそのまま残し残根3本を抜歯、同時に第2小臼歯と第1大臼歯部分にインプラントを埋入します。対合歯との噛み合わせや隙間の幅を考慮し、最終的な被せ物は第1大臼歯と第2大臼歯の形で作製する方法です。
メリット:親知らずの抜歯を回避し、インプラントを埋入する本数は①のインプラントブリッジと変わらないものの、最終的な被せ物の本数が1本少ないため、費用が抑えられます。

患者様は費用の面から、②の親知らずを抜歯せずにインプラント治療を行う方法を選択しました。

まず、CT撮影であごの骨の幅や密度などを確認しながら事前に埋入する位置のシミュレーションを行ったところ、右下第1大臼歯はレントゲン写真で確認したときよりも骨の高さがないことが判明したため、骨の高さが足りなくても埋入できる短いタイプ「ショートワイド」のインプラントを選択しました。
ショートワイドを用いることで、骨を増やす治療をせずに患者様のもともとの骨の状態を活かすことができるため、費用や外科的な処置による患者様のご負担を軽減しています。

残根3本を抜歯後、インプラントを埋め込む「抜歯即時埋入」を実施したものの最初に人工歯根を骨に入れる「初期固定」の安定性が十分ではなかったため、インプラントを埋め込んだまま一度歯ぐきを閉じ、歯を抜いた後の穴の治癒とインプラントと骨が結合するのを待ちました。

2ヶ月後、歯ぐきを切ってインプラント上部を露出させ「二次手術」を実施した際、インプラントのぐらつき具合から骨との結合状態がわかる「ペリオテスト」を行った結果、安定性を示す指数「ISQ値」が高くしっかり結合していることが確認できたため、仮歯を装着しました。

仮歯は最終的な被せ物の「上部構造」を想定して作製するため、あらかじめ形状の確認ができ、周囲の歯とのバランスや噛み合わせを精密に調整することができます。

埋入手術から3ヶ月後、インプラントに装着する上部構造を作るために歯型を取り、強度が高く耐久性に優れた白い素材「ジルコニア」で被せ物を製作しました。

装着時は小さなネジ「スクリュー」で上部構造を固定し、その上の穴をコンポジットレジンで塞いでいます。

上部構造の装着にはスクリューで固定する方法と歯科用接着剤の「セメント」を使う2つの方法がありますが、今回はスクリュー固定式を選択しました。
インプラントが脱落するおそれがある「インプラント歯周炎」の原因は歯周病菌ですが、メインテナンスの際にスクリューが取り外せるためしっかり歯周病菌を取り除くことができ、インプラントが長持ちするのがメリットです。

インプラント治療が終わったあとも噛み合わせによる力の負担を分散させるため、夜間に使用するマウスピース「ナイトガード」を作製し、就寝前に装着いただくようお伝えしました。

術後の経過・現在のご様子

歯が折れた部分にインプラントがしっかり結合し、噛み心地や噛み合わせに問題もなく自然な仕上がりとなりました。
患者様からは「思っていたよりも早く噛めるようになってうれしい」と大変喜んでいただけました。
現在も定期的なメインテナンスのためご来院いただき、経過を観察しています。

この治療のリスクについて

・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メインテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎などにかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療(保険適用外治療)です

  • 年齢・性別 50代男性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 4ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 約910,000円
    インプラント手術料
    インプラント埋入料 2本
    抜歯即時埋入 2本
    インプラント上部構造 2本

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

クリニックより

当院のインプラント治療は4,000本以上に及ぶ症例数と高い成功率を誇っているほか、CTやサージカルガイドを用いて患者様のご負担を軽減するなど、患者様にとって痛みの少ない安全な治療を心がけております。
インプラント治療にご興味のある方は、ぜひ一度当院にご相談ください。

掲載内容に問題がありますか? 報告する

この症例の提供歯科医院

医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

医院ページTOPへ
診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、口腔外科、矯正歯科、ホワイトニング、インプラント
自由診療 セラミック治療、顎顔面矯正、部分矯正、成人矯正、インビザライン矯正、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、インプラント、入れ歯・義歯
住所 〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1丁26-2
アクセス ・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」より徒歩約15分
・南海高野線 泉北高速鉄道「中百舌鳥駅」より徒歩約15分
※医院前駐車場15台完備
※送迎車ございます(上記各駅より当院までの送迎車がございます。お電話にてお問合わせ下さい。)
診療時間 【月・火・水・木・金・土】
09:30〜13:00/14:30〜18:30
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜18:00)           

【日】
09:30〜13:00/14:30〜17:00
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜16:30)
休診日 祝日
代表者 松井 徳彦

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

この歯科医院の他の症例

NEW CONTENT

PAGE TOP