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医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

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2024/02/13

6歳男の子 あごを広げる「小児顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを作った症例

ご相談内容

「下の前歯は乳歯が抜けて永久歯が生えてきたが、上の前歯がまだ生え変わらないので心配」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、下左右の前歯は乳歯2本(乳中切歯/A)が抜け、永久歯2本(中切歯/1番)が生えてきている途中でした。
一方、上の歯は全て乳歯で、患者様の親御様は生え変わらないことをご心配されていましたが、年齢からするとまだ生え変わっていなくても問題のない時期と診断しました。

ただし、上の歯は乳歯の段階で隙間なく並んでいて、一見すると歯並びが良い状態に見えますが、乳歯においては歯と歯の間に隙間があることが正常とされています。
この隙間は「発育空隙」や「霊長空隙」と呼ばれ、乳歯よりサイズが大きい永久歯が生えてくるために必要なスペースです。

また上下の歯を噛み合わせた時、本来は上前歯が下前歯より前に少しかぶさるのが正しい噛み合わせですが、前歯が歯の先端で噛み合う「切端咬合(せったんこうごう)」や、下前歯が上前歯より前で噛み合う「反対咬合(はんたいこうごう)」が見られました。

患者様の場合、上あごの成長量が足りない「上顎骨劣成長」により隙間なく乳歯が並んでしまい、切端咬合や反対咬合になったと考えられました。

上あごの発育がピークになる7~10歳までに上あごがしっかり成長しないと、上前歯が生え変わる時のスペースが足りず歯が正しい位置に並ばなかったり、下あごとのバランスが悪くなって顔が歪んだりする可能性があります。
さらに、気道が狭くなるおそれや、寝ている間に呼吸が止まってしまう「睡眠時無呼吸症候群」のリスクも高まります。

そのため、上あごの成長を促して永久歯が生えるスペースを確保し、噛み合わせも改善する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

乳歯が生え変わる時期に適した治療方法として、あごを広げてスペースを作ることで正しい位置に永久歯が生えるようにする「顎顔面矯正」がおすすめです。

また、全て永久歯に生え変わった後に歯並びの改善のみを目的とした全体矯正治療も可能ですが、永久歯の歯並びの状態によっては抜歯や手術が必要になる可能性があります。

乳歯の状態で始める顎顔面矯正と永久歯になってからの全体矯正について、それぞれのメリットデメリットを丁寧にお伝えしたところ、患者様と親御様は「できるだけ歯を抜かずに矯正したい」との理由から、顎顔面矯正を選択されました。

顎顔面矯正治療はまず、上左右の奥歯4本(第1乳臼歯/D、第2乳臼歯/E)に金属製の輪っか「バンド」を装着し、そこへあごの骨を拡大させるための装置「ハイラックス(急速拡大装置)」を設置しました。そしてハイラックスの中央にあるネジを1日1回親御様に回していただき、少しずつ装置を広げてあごが前方と側方に成長するのを促します。

この時、下全体の歯並びを維持するために、下左右の奥歯2本(第2乳臼歯)にもバンドを装着し、歯の裏側に装着するアーチ型の金属ワイヤー「リンガルアーチ(舌側弧線装置)」を取り付けました。

2ヶ月にわたって60回ネジを回した後は、上あごに骨がしっかり形成されるのを4ヶ月ほど待ったため、ハイラックスの装着は6ヶ月間となり、その後は上下の装置を全て外しています。

その後、左下奥の永久歯(第1大臼歯/6番)が内側に倒れた状態で生えてきて、上奥歯と噛み合わずにすれ違う「鋏状咬合(はさみじょうこうごう)」が認められました。

左上下の奥歯がしっかりと噛み合う正常な噛み合わせに改善するために、下左右の奥歯2本(第2乳臼歯)に再度リンガルアーチを装着し、左下奥歯を外側に引っ張り起こして歯並びを整えました。

術後の経過・現在のご様子

上前歯が生え変わる前に上あごをしっかり広げられ、永久歯が正しい位置に並ぶスペースを確保できました。
上下の前歯4本も自然に正常な位置に生えてきており、上前歯が下前歯より前で噛む正しい噛み合わせに改善されています。

患者様と親御様には「上の前歯が綺麗に並んで生えてきて良かった。奥歯の噛み合わせも早い段階で治療してくれて感謝しています」と大変喜んでいただけました。

現在は定期的なメンテナンスでご来院いただいており、経過の確認をしています。

この治療のリスクについて

・治療中、発音しにくい場合があります
・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだ時に歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります

  • 年齢・性別 6歳男の子
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 2年
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 500,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

クリニックより

小児の顎顔面矯正は、お子様の成長に合わせてあごを拡大したり、成長を誘導したりする方法です。
あごを拡大することで永久歯が出てくるスペースを確保します。
上あごが広がると、狭かった気道も広がることがあります。

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医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、口腔外科、矯正歯科、ホワイトニング、インプラント
自由診療 セラミック治療、顎顔面矯正、部分矯正、成人矯正、インビザライン矯正、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、インプラント、入れ歯・義歯
住所 〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1丁26-2
アクセス ・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」より徒歩約15分
・南海高野線 泉北高速鉄道「中百舌鳥駅」より徒歩約15分
※医院前駐車場15台完備
※送迎車ございます(上記各駅より当院までの送迎車がございます。お電話にてお問合わせ下さい。)
診療時間 【月・火・水・木・金・土】
09:30〜13:00/14:30〜18:30
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜18:00)           

【日】
09:30〜13:00/14:30〜17:00
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜16:30)
休診日 祝日
代表者 松井 徳彦

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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