ご相談内容

「前歯4本の色を揃えて、奥の銀歯は白くしたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の前歯3本（左中切歯／1番、左右側切歯／2番）は変色しており、周囲の歯との色の違いが顕著でした。変色に関しては、神経が死滅した「失活歯」の影響を受けている可能性が考えられます。
右上前歯（中切歯）は特に問題はなかったものの、変色した歯に挟まれているため、白さが際立ってしまっていました。

また、右上奥歯には銀の詰め物「メタルインレー」（第1小臼歯／4番、第2小臼歯／5番）と被せ物「メタルクラウン」（第1大臼歯／6番）が装着されているため、笑った時に銀歯が目立っていました。

行ったご提案・治療内容

前歯の審美性と奥歯の銀歯を改善するため、白い被せ物を用いた治療を提案しました。
被せ物の選択肢として、保険適用ではプラスチック製の「CAD／CAMクラウン」、自費診療ではプラスチックとセラミックを組み合わせた「ハイブリッドセラミッククラウン」や、セラミック製で劣化しにくい「オールセラミッククラウン」があります。
それぞれのメリットとデメリットを詳しくお伝えしたところ、なるべく変色せず、費用も抑えたいとのご希望から、ハイブリッドセラミッククラウンを選択されました。

小臼歯2本は健全な歯質を削らないよう丁寧にメタルインレーを取り外し、白い歯科用プラスチックを詰める「コンポジットレジン充填」で修復しました。
第1大臼歯はメタルクラウンを除去した後、土台をコンポジットレジンで補強し形を整え、型取りします。内側に金属のフレームを用いたハイブリットセラミッククラウンを製作し、過剰な負担がかからないよう噛み合わせを調整してから装着しました。

次に前歯4本については土台の形に削り整えた後、仮歯用の歯型と噛み合わせを取り、仮歯を装着します。その後、より精密な仮歯「プロビジョナルテック」に交換し、約1ヶ月にわたり噛み合わせや色・形の修正と確認を繰り返しました。プロビジョナルテックを用いることで、周囲の歯や歯茎により適した被せ物を製作することが可能になります。

治療を始めてから約3ヶ月後、最終的な形状を決定するためにプロビジョナルテックを装着したまま型を取り、前歯は審美性を考慮して金属のフレームを使用せずにハイブリッドセラミッククラウンを製作し、装着しました。

術後の経過・現在のご様子

前歯4本は色調が揃っただけでなく形も対称的になり、周囲の歯や歯茎にも馴染んでいます。
奥歯も自然な見た目になり、噛み合わせも問題ありません。

患者様には「前歯の色や形が揃い、とても綺麗で感動している。銀歯もなくなって、口元がすごく明るい印象になって嬉しい」と大変喜んでいただきました。

今後も定期的なメインテナンスを継続していきます。

この治療のリスクについて

・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療（保険適用外治療）です
・広範囲にわたって修復が必要な場合は、コンポジットレジン充填が適用できない可能性があります

• 年齢・性別 20代女性
• 診療種別 自由診療
  一部保険適用

• 治療期間の目安 約4ヶ月
• 治療回数の目安 -
• 治療費総額の目安 約330,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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  医療法人社団ハートデンタルクリニック

  TEL:0986587700

  
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治療前

治療中

治療後

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