ご相談内容

「前歯を仮歯にした後、歯科医院へ通うのをやめてしまい、5年以上経過してしまった。仮歯の周りの歯ぐきが赤く腫れていて、歯ブラシを当てると出血するようになったので、大丈夫か心配になってきた。そろそろちゃんと治療したい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の前歯2本（左右中切歯／1番）のプラスチック製の仮歯が長年の使用で劣化しており、周囲の歯ぐきに炎症を起こしていました。

仮歯を外してみると土台の歯の表面には歯石が付着していましたが、幸いにも虫歯などは発生しておらず、治療の続きを行うことが可能と診断しました。

行ったご提案・治療内容

歯石を除去して歯ぐきの炎症を改善してから、見た目も美しく歯ぐきと親和性のあるセラミックの被せ物で修復する治療をご提案し、同意いただきました。

まずは仮歯を外し、専用の器具で歯石を綺麗に取り除きました。
適合が良い被せ物を作製するためには、被せ物の縁が歯ぐきのラインとしっかりフィットすることが重要です。そこで、歯と歯ぐきの境目を明確にする「歯肉圧排」を行いながら土台の形を整え、仮歯の調整を重ねながら、歯ぐきの炎症が改善するまで数週間経過を観察しました。

歯ぐきが健康になったことを確認してから、再び歯肉圧排を行い、細かい部分まで正確に再現できる「シリコーン印象材」で精密な型取りを行いました。
最終的な被せ物は、患者様とご相談し、ジルコニアのフレームにセラミックを焼き付けるタイプの透明感のあるセラミッククラウンを選択しています。
被せ物を外れにくくするため、接着面の加工処理を十分に行い、接着力の高いレジンセメントを用いて装着しました。

術後の経過・現在のご様子

見た目も自然で美しい仕上がりになりました。被せ物の適合も良く、歯ぐきの炎症の再発もありません。
患者様にも「長い間放置してしまったので不安だったが、綺麗になって本当に良かった」と大変お喜びいただきました。

現在も定期的な検診でご通院いただいています。

この治療のリスクについて

・装着に際し、天然歯を削る必要があります
・硬い素材の場合、他の天然歯を傷つけることがあります
・噛み合わせや歯ぎしりが強い場合、セラミックが割れる可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別 40代女性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 約1ヶ月
• 治療回数の目安 3回
• 治療費総額の目安 312,000円

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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  赤坂クレール歯科クリニック

  TEL:0357977970

  

その他

完成したセラミッククラウンの写真です。