ご相談内容

「前歯の根っこの先あたりに違和感がある」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

レントゲンで確認したところ、上左右の前歯2本（中切歯／1番）において、歯の根の先端部分に膿が溜まり袋状になる「根尖病巣（こんせんびょうそう）」が見られました（治療前画像の赤点線部分）。

健康な状態であれば、歯を包む「歯根膜（しこんまく）」と骨の境目（治療前画像の白点線部分）がレントゲン上ではっきり見えますが、患者様の場合は不明瞭で、骨が溶けている状態でした。

この2本の歯は、過去に歯の神経を取って神経が通っていた管「根管」をきれいにする「根管治療」が行われていましたが、なんらかの原因で細菌に感染してしまい、根尖病巣ができて炎症を起こし、違和感につながっていました。

行ったご提案・治療内容

被せ物を除去した後、歯科用顕微鏡「マイクロスコープ」を使用して、もう一度根管の治療を行う「再根管治療」を行いました。

再根管治療においては、歯を残すために根管を細部まで正確に把握し、歯を削る量を最小限に抑えることが重要です。
マイクロスコープは最大20倍まで拡大でき、肉眼よりも精度が高く安全な治療が可能となるため、治療の成功率が上がると言われています。

術後の経過・現在のご様子

前歯の根っこの炎症が治まり、骨が正常に戻ってきています（治療後画像の白点線部分）。
患者様にも「違和感が落ち着いた。丁寧に治療していただきありがたい」と喜んでいただきました。

現在は定期的にご通院いただき、経過観察とメンテナンスを行っています。

この治療のリスクについて

・まれに根管治療後も再治療、外科手術、抜歯などの処置が必要となる場合があります
・治療中まれに器具の破折、被せ物や詰め物など修復物の損傷、歯の破折が起こる場合があります
・治療中や治療後に不快症状が出たり、治療後に痛みや腫れなどが生じたりする可能性があります
・一部の治療を除き、自費診療（保険適用外）です

• 年齢・性別 40代女性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 約2ヶ月
• 治療回数の目安 -
• 治療費総額の目安 90,000円×2本

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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