「癒合歯」とは、本来1本ずつ歯が生えるべきスペースに、2本分の歯がくっついた状態で生えてくることです。永久歯では珍しいですが、乳歯の場合は全体の3~4%の確率で生えてくると言われています。
原因は諸説あり、はっきりとは分かっていませんが、癒合歯自体は治療や矯正などは必要なく、経過観察で問題はないでしょう。
ただし、癒合歯の癒着面には溝があることが多く、歯ブラシで上手に磨くことが難しいため、プラーク(歯石)が溜まりやすく虫歯になりやすいという注意点があります。仕上げ磨きをする際は、そこを注意深く磨いてあげましょう。
また、乳歯が抜けるタイミングにも注意が必要です。
くっついているとは言え、元々は2本分の歯。そのため根も2本分あることが多く、同時に抜けるとは限りません。片方が抜けそうなタイミングに合わせて抜歯をすることもありますので、定期健診で経過観察していくことをおすすめしております。

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