患者様の中には、親知らずの抜歯後に発熱する方がいらっしゃいます。これは、抜歯によって歯茎に傷がつき、炎症が起こっていることが原因です。炎症は、歯を抜いたときに傷ついた組織を修復しようと起こる自然な反応です。しかし、炎症がひどくなると発熱や腫れ、痛みなどの症状が現れることがあります。
たとえ抜歯後に発熱したとしても、慌てることはありません。基本的には、処方された抗生剤や鎮痛剤をきちんと服用して安静にしていれば回復します。しかし、体調が良くないときや生理中など、普段と比べて明らかに抵抗力が落ちていると感じるときには抜歯を避けて、体調の良い時に行うことをおすすめします。

なお、親知らずを抜歯した後に発熱した場合は、以下の対処法を行いましょう。
●抗生剤を服用する
●安静にする
●患部を冷やす
●水分を多く摂取する
●栄養価の高い食事をとる

親知らずの抜歯は、歯科治療の中でも比較的簡単な手術に分類されますが、それでも抜歯後の感染や発熱などのリスクがあります。発熱は抜歯後2~3日ほど続くこともありますが、それ以上続く場合や発熱以外に痛みや腫れなどの症状がある場合には、すぐにかかりつけ医へご相談ください。

掲載内容に問題がありますか? 報告する