「メタルフリー治療」とは、金属製の歯科材料を使用しない治療のことです。
一般的に、保険適応内の詰め物や被せ物の場合、金・銀・銅・パラジウムなどの素材が合成された「パラジウム合金」と呼ばれる金属が用いられています。このパラジウム合金という素材は、時間の経過とともに唾液に含まれる酸によって溶けて出してしまうことがあり、それが原因で金属アレルギーの症状を引き起こす可能性が示唆されています。
このような金属アレルギーの原因となり得る素材を使用せず、「セラミック」や「ジルコニア」などの詰め物・被せ物を選択することを「メタルフリー治療」と言います。金属アレルギーの方はもちろんですが、金属アレルギーがなくてもメタルフリー治療を選択される患者様も多いです。
ただし、セラミックやジルコニアなどの素材は保険適応できず、自費での診療となります。治療箇所や本数によっても異なりますが、3万円~10万円以上かかるケースも少なくはありません。また、自費診療は歯科医が自由に費用を設定することができるため、作製する歯科医院によって費用も大きく異なります。メタルフリー治療をご希望の場合は、まずかかりつけ医にご相談してみてはいかがでしょうか。

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