歯を横にギリギリと強く噛み合わせながら動かすことを「歯ぎしり」、歯をグッと強く噛み締めている状態のことを「食いしばり」と言います。どちらが原因であっても歯や顎に大きな負荷がかかるため、同じような治療方法をご提案させていただくことが多いです。
歯ぎしりや食いしばりはほとんどの方が無意識に行っているので、意識的に改善することが難しいケースも少なくはありません。歯ぎしり・食いしばりから歯や顎を守るためには、就寝時にマウスピースを装着してかかる負荷を軽減させるというのが一般的な治療法です。また、歯ぎしりや食いしばりを行ってしまう主な原因として、ストレスが大きく関係していることが多いため、ストレスの軽減や生活リズムの改善などをご提案させていただくこともあります。
「歯ぎしり」と「食いしばり」は行為そのものは異なるものの、そこから引き起こす症状は共通しているため、基本的には一括りとして考えて治療を行っていきます。歯ぎしり・食いしばりの癖があるという場合は、治療方法も含めて歯科医院へご相談ください。早期に対策ができれば進行を防ぐことができるので、違和感に気付いたタイミングでしっかりと受診しましょう。

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