永久歯は通常、15歳前後で全て生え揃いますが、親知らずは大体10代後半~20代前半に生えてくるのが一般的です。「親の手から離れた頃に、親に知られることなく生えてくる歯」ということが『親知らず』の名前の由来だと言われています。
しかし、親知らずはある日突然生えてくる歯というわけではありません。実は3~4歳頃から顎の骨の中で少しずつ作られており、ゆっくりと歯肉の方へ上がってくるため、10歳頃にレントゲンを撮ると歯肉に埋まった親知らずが写ることもあります。大人になっても親知らずが埋まったままという方も多く、歯肉の上に出てくるタイミングに関しては個人差が非常に激しいです。
基本的にはお子様が親知らずの抜歯をすることはありませんが、矯正治療を行う際、歯肉に埋まった親知らずが「歯並びに影響を及ぼす可能性がある」と判断された場合には、お子様の場合でも抜歯をするケースがあります。万が一抜歯をすることになった場合でも、レントゲンでしっかりと親知らずの位置や状態を確認した上で、保護者の方にご説明を行いますのでご安心ください。矯正治療をお考えの場合には親知らずを抜く可能性も考慮しておく必要がありますが、一般的にはお子様が親知らずを抜く可能性は極めて低いと思っておいてよいでしょう。

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