「床矯正(しょうきょうせい)」は抜歯をすることなく自然な歯並びへ導く治療方法で、主に成長期のお子様に用いられることが多く、前歯4本が永久歯に生え替わったタイミングで行うのが一般的です。
床矯正の装置は、マウスピースのような土台にネジ付きのワイヤーが付いており、ネジを回転させることで少しずつ顎を広げていきます。お子様自身で取り外すことができるため、ワイヤー矯正よりもストレスが少なく矯正治療を行うことが可能です。なお、床矯正を行う場合には矯正医の指示に従い、患者様ご自身でネジを回転させていただく必要があります。装置の付け忘れやネジの回し忘れが多いというデメリットもあるため、お子様だけでなくご家族全員の協力が不可欠な矯正治療です。治療計画に沿ってネジ巻きが行われないと、想定していた歯並びにならない可能性が考えられます。患者様本人が意識することが必要なため、面倒になってしまったり、放置してしまっているとしてしまうかもしれません。
お子様の歯並びやお口の中の状態、生活環境によっても床矯正が適応できるかどうかが異なりますので、まずは床矯正を行っている歯科医院にご相談されることをおすすめします。メリット・デメリットについてしっかり理解した上で治療を検討しましょう。

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