虫歯や歯周病等の症状がなく、お口の中が健康的な状態にも関わらず「口臭が気になる」という患者様は非常に多くいらっしゃいます。そのようなケースでは「舌苔(ぜったい)」と呼ばれる舌についた汚れが原因であることがほとんどです。
舌苔は、舌磨きによって取り除くことができますが、間違った磨き方をしてしまうと舌を傷付ける可能性があるため、注意する必要があります。正しい舌磨きの方法は以下を参考にしてみてください。

【ポイント1】
歯ブラシでは形状や硬さが合わないので、舌磨き専用の歯ブラシを使いましょう。基本的にはブラッシングだけも問題ありませんが、舌磨き専用のクリーニングジェルなども市販されています。

【ポイント2】
舌磨きは歯磨きとは違い、1日1回朝のみ行いましょう。舌は繊細なので、1日に何度も磨くと傷ついてしまい、食事にも支障が出る可能性があります。
特に朝は最も舌苔が付きやすいため、時間帯としては朝の歯磨きのタイミングで舌も磨くのがおすすめです。また、その際は鏡を見ながら舌苔が付着しているところだけを磨くようにしましょう。

【ポイント3】
ブラシの動かし方は、奥から手前に動かすことが正解です。反対方向に動かすと嘔吐いてしまったり、汚れを飲み込んでしまう可能性があるため、磨く方向には注意しましょう。
また、舌は歯とはことなり柔らかいので、強く磨きすぎないことも気を付けておきたいポイントです。

舌苔は一度に全てを取り除こうとはせず、毎日少しずつ除去していくイメージで磨いていきましょう。

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