食事中、「無意識にどちらか片側に集中して噛んでいる」という方は意外と多くいらっしゃいます。このように、片方にだけ偏って噛んでしまうことは「片側咀嚼(かたがわそしゃく)」もしくは「片側噛み」と言います。意識して両方で噛む癖を付けられればよいのですが、どうしても片側だけ集中して噛んでしまうという方は注意が必要です。
「片側咀嚼」を続けていると、顔のバランスや歯並びが悪くなったり、片方の顎にだけ負担がかかって痛みが出るだけでなく、噛んでいない方の顎だけが衰えてしまう可能性もあります。顎の歪みは、頭痛や肩こり・腰痛など身体全体の痛みに繋がる可能性もあるため、片側咀嚼をしている方は、意識的に反対側でも噛む癖を付けていくことが大切です。
なお、片側咀嚼の理由が「癖」ではなく、「虫歯の痛み」「歯茎の痛み」「しみる」等の症状からくる場合には、治療が必要になりますので歯科医院にご相談ください。

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