歯と歯肉の間にある溝のことを「歯周ポケット」と言います。歯周ポケットは誰にでもあるものですが、健康な歯肉の場合、溝の正常な深さは1~2mm程度です。
この溝には歯垢(プラーク)が溜まりやすく、プラークによる細菌が炎症を引き起こすことで、歯肉炎や歯周病が進行します。この場合、歯周ポケットの深さが4~5mmであれば軽度、6~7mmが中等度、8mm以上ある場合は重度という基準で判断します。
歯周ポケットの深さの状態にもよりますが、正しい歯磨きケアや定期的なクリーニングでプラークを取り除くことで、深くなってしまった歯周ポケットを回復させることが可能です。しかし、中等度以上の深さになるとセルフケアやクリーニングだけで回復することが難しくなるため、歯科医院で歯周病の治療を受ける必要があります。
特に、歯周ポケットから出血している場合には炎症が起きている状態ということのため、注意が必要です。虫歯同様、歯周ポケットの深さも軽度であれば改善することができますので、早期発見と定期的なクリーニングで健康的な歯肉の状態を維持できるよう心掛けましょう。

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