「静脈内鎮静法」とは、治療時の恐怖感や痛みなどを防ぐ目的で用いられる麻酔方法のひとつです。
特にインプラント埋入手術で用いられることが多く、埋入する本数が多い場合や歯の状態によっては「静脈内鎮静法」を用いる歯科医院もあります。また、「静脈内鎮静法」は麻酔科医が行う必要があるため、歯科医師で処置をする場合でも麻酔科医立ち会いの下で行われます。

「全身麻酔」と間違われやすいですが、次のような違いがあります。
●全身麻酔…意識をなくして呼吸を止めるため、術中は人工呼吸器が必要です。また、麻酔から目覚めるまでに時間がかかるため、麻酔をした日は入院が必要なケースも少なくありません。
●静脈内鎮静法…意識を完全に失わせるのではなく、落とすだけなので自発呼吸が可能です。また、麻酔からの回復も早く、日帰り手術ができます。

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