ご相談内容

「果物が好きでよく食べるが、その時にしみることが多くて辛い」とご相談いただきました。
検診で通院いただいている患者様です。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、歯ぐきが下がって目立っており、刺激を受けやすい状態でした。
食後すぐに歯を磨く習慣があるそうですが、力が入り過ぎてゴシゴシと磨いていることが原因で歯ぐきが下がってしまったと考えられます。

また、普段から健康に気をつかい、食事には果物やお酢を積極的に取り入れているそうです。そのため、酸性の飲食物がくり返し触れることで歯の表面が溶けてしまう「酸蝕症（さんしょくしょう）」の状態になり、下がった歯ぐきにしみる症状が出ていると診断しました。

行ったご提案・治療内容

歯ぐきがさらに下がるのを抑制し酸蝕症による過敏症状を緩和するために、歯周病検査を行って歯ぐきの状態をしっかり確認してから、正しいセルフケア方法について検診の中でお話ししました。

歯を磨くべきタイミングは生活習慣によって異なるため、食後すぐに磨く必要がある場合と、時間を空けて磨いたほうがいい場合があります。当院では、患者様のお口の特徴や生活習慣と照らし合わせて、適切なタイミングをお伝えし、セルフケア全般のサポートもしています。

今回も患者様に適した歯磨きのタイミングや力加減、酸蝕の症状を和らげる歯磨き粉のお話など具体的にアドバイスしました。
その後、歯垢や歯石をしっかり除去してから歯の表面を磨きあげる「歯面清掃」を行って、お口の中を清潔にしました。

検診後は、おすすめした歯磨き粉を使用していただいたり、歯磨きのタイミングをずらしていただいたりとご自宅でのケアを見直したことで、しみる症状は改善傾向にあります。
今後も定期検診で経過を観察していく予定です。

この治療のリスクについて

・病状、症状、患者様のお口の環境によって、複数回にわたる施術が必要となる場合があります
・治療が終わった後も、十分なセルフケアが必要です
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、歯石の付着や虫歯が生じる可能性があります

• 年齢・性別 60代女性
• 診療種別 保険診療

• 治療期間の目安 半年
• 治療回数の目安 -
• 治療費総額の目安 保険診療内

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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