「ココだ!」と思える
歯科医院探しのお手伝い

歯科医院の皆さま
掲載依頼

ココシカ!

この症例の提供歯科医院

モウリデンタルクリニック 渋谷区

医院ページTOPへ
  • セラミック・ジルコニア
  • ブリッジ
2022/04/11

40代女性「前歯をきれいにしたい」オールセラミックブリッジで前歯の審美改善をした症例

ご相談内容

「前歯をきれいにしたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

他院で抜歯後、ブリッジタイプの仮歯を装着していた患者様でした。最終補綴物(歯の欠損部に歯の働きを補うためにいれる入れ歯や冠)はオールセラミッククラウンをご希望でした。インプラント治療も検討しているが、できるだけ短期間で治療を済ませたいとのことでした。
診断と協議の結果、インプラント治療は可能でしたが、治療期間の制限があることから、オールセラミックブリッジで対応することになりました。

行ったご提案・治療内容

前歯という領域は、歯の形だけでなく歯肉との調和が重要となります。
一般的なブリッジでの対応も可能ですが、抜歯以前の形状とは異なるゆえ、わずかな隙間が発生し食物が停滞しやすくなるという欠点があります。また、歯がつながって見えてしまうため、ブリッジを装着していることが認知されやすい傾向にあります。
今回は、歯と歯肉の審美的調和の向上、機能性の向上を図り、ブリッジには見えないような工夫を施す治療方法として、欠損部の歯肉を整形し、ブリッジのポンティック(歯のない部分)の基底面をオベイトタイプ(歯肉にポンティックを食い込ませる方法)とすることをご提案しました。

従来型のポンティックと比較してオベイトポンティックが優れている点は、基底面が欠損部歯槽堤を圧迫して入り込むことにより欠損部歯槽堤に対し
て生理的な機能圧を与えるため、以下のメリットが得られることです。
・装着感(舌感)が良く,発音にもほとんど影響しない
・より天然歯に近い形態を付与し、審美性に優れる
・プラークの侵入を防ぎ清掃性に優れる
・歯頸線(歯と歯茎の境界線)の連続性と歯間乳頭部(歯と歯の間の部分の歯肉のこと)の保存が図れる
・経年的な歯槽堤粘膜と歯槽骨の廃用萎縮(使われないことで機能が低下すること)を防ぐ(歯肉の安定につながる)

オベイトポンティックを成功させるためには、ポンティック下の歯肉の形態が最も重要で、十分な骨量が必要です。
骨量が不足すると後に歯肉の退縮が生じる可能性が上がります。また、歯肉の形態が悪いと、歯冠も不自然な形態となり、食物の流れや自浄性が悪くなってしまいます。
これらを防ぐためには、あらかじめ歯肉の形態を外科処置や仮歯を用いて整えて置く必要があり、ここにきちんと時間と労力をかけるべきです。これを怠ると、食片圧入や歯肉の炎症を招くことになり、ブリッジそのものが長期安定できません。
今回のケースは移動範囲が広いため、唇側、口蓋側を同時に行うと術後の歯肉退縮が大きくなる可能性がありました。そのため、侵襲を最小限にするために唇側と口蓋側側の歯肉形成を2回に分けて行うことを選択しました。
歯肉移植も検討しましたが、患者様がご希望されなかっため、歯肉移動のみの対応となりました。

術後の経過・現在のご様子

最終補綴物はオールセラミックとすることで、装着後の歯肉の適切な増殖と変化を見込めます。骨量に不足がないことから、歯肉の適切な変化が期待できるため、最終補綴物の形態は理想的な形態としました。
予想通り、数か月後には唇側の歯肉は増殖し(クリーピング)、口蓋側側の歯肉も歯冠形態に合わせた形状に変化しました。
生体の持つルールを理解し、しかるべき条件を満たし、適切な形態を付与することが、歯科治療の成功の鍵となります。

術後10年以上を経ても、良好な状態を維持されています。歯肉の退縮等は認められていません。

この治療のリスクについて

ブリッジには以下のデメリットがあります。
・食物の停滞や磨き残しの確率が高くなります。
・普段の歯磨きをおろそかにしてしまうと、歯肉の腫れや退縮が生じやすくなります。
・咬耗(歯が互いにこすり合うことですり減って摩耗すること)により臼歯の咬合高径が下がると、前歯の咬合(噛み合わせ)が強くなり、ブリッジの破損や脱離につながることがあります。
・補綴物は天然の歯のようには変化しないため、定期健診を必ず行い、他の歯との調和を定期的に確認する必要があります。

  • 年齢・性別 40代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 4ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 ¥600,000

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

掲載内容に問題がありますか? 報告する

この症例の提供歯科医院

モウリデンタルクリニック 渋谷区

医院ページTOPへ
診療科目 一般歯科、矯正歯科、詰め物・被せ物、歯周病治療、噛合治療、インプラント、プレマタニティ
自由診療 虫歯治療、根管治療、ワイヤー矯正、ホームホワイトニング、セラミック・ジルコニア、ブリッジ、インプラント
住所 〒150-0012 東京都渋谷区広尾5-4-7 サンパティーク広尾2F
アクセス 東京メトロ 日比谷線 広尾駅 徒歩30分
診療時間 11:00~14:00 15:00〜20:00
休診日 木曜 日曜 祝日
代表者 毛利 啓銘

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

この歯科医院の他の症例

NEW CONTENT

PAGE TOP