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医療法人よつば徳祐会 松井歯科 堺市北区

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2024/03/29

8歳男の子 あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

ご相談内容

「永久歯がきれいに並ぶか不安」とご相談いただきました。

拡大1回目の詳細はこちら
8歳男の子【拡大1回目】あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

プレオルソで誘導した詳細はこちら
9歳男の子【プレオルソで誘導】あごの幅を広げる「顎顔面矯正」で永久歯が生えるスペースを確保した症例

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の前歯は乳歯2本(左右乳中切歯/A)、下の前歯は乳歯4本(左右それぞれの乳中切歯、乳側切歯/B)が抜けていました。永久歯は上下左右の前歯4本(中切歯/1番)が生えており、下の前歯2本(左右の側切歯/2番)はまだ生えていません。

現時点で歯並びが悪い部分は見られず、上あごには歯と歯の間にわずかながら隙間もありました。しかし永久歯は乳歯よりもサイズが大きいため、上下とも十分なスペースがあるとは言えず、これから乳歯が抜ける部分も含めて上下左右の側切歯4本がデコボコな歯並び「叢生(そうせい)」になる可能性がありました。

そのため、上下ともあごの幅を広げて永久歯が適切な位置に生えるスペースを確保する必要があると診断しました。

行ったご提案・治療内容

乳歯が生え変わる時期に適した治療方法として、あごを広げてスペースを作り正しい位置に永久歯が生えるようにする「顎顔面矯正」がおすすめです。
また、全て永久歯に生え変わった後に歯並びの改善を行う「成人矯正」も可能ですが、歯並びの状態によっては抜歯が必要になる可能性があります。

乳歯の状態で始める顎顔面矯正と永久歯になってからの成人矯正について、それぞれのメリットとデメリットを丁寧にお伝えしたところ、患者様と親御様は「抜歯しないで済むように今からできる治療がしたい」との理由から、顎顔面矯正を選択されました。

顎顔面矯正では、ネジを回して上あごを広げる「上顎急速拡大装置」と、下の歯の裏側に装着して下あごを広げるアーチ型の金属ワイヤー「リンガルアーチ(舌側弧線装置)」を使用します。

まず上あごに上顎急速拡大装置の中でも「ファンタイプ」を装着してあごを広げます。ファンタイプはあごを扇状に広げる作用があるため、特に隙間が足りない前歯部分に十分なスペースを作ることが可能です。

下あごにもリンガルアーチを装着し、ワイヤーを交換しながら適切に広がった上あごの幅に合わせて下あごの拡大を促し、1年後に上下の装置を外しました。

しかし1回目の拡大後、下の前歯部分はまだ永久歯が適切な位置に生えるためのスペースが足りず、さらに下あごが後ろに引っ込んだ「下顎後退位」が見られました。

そのため2回目の拡大時はあごの幅の拡大とともに噛み合わせの改善も行うために、取り外し可能なマウスピース型矯正装置「プレオルソ」の使用を提案し、同意をいただきました。

プレオルソは、出っ歯の改善に適したタイプ1のSサイズかつ装着しやすい硬さのソフトを使用し、日中1時間と就寝時の着用をお願いしました。
月1回の経過観察を行いながら、プレオルソをお湯につけて拡大することで歯並びのアーチを外側に広げながら下あごを前方に誘導します。

プレオルソ装着から1年で下あごを前に引っ張り出し、さらに上下奥歯の高さを揃える処置「レベリング」まで行いました。

しかし途中で、上の歯より下の歯が外側になる噛み合わせ「交叉咬合(こうさこうごう)」が右の上下奥歯2本(第2小臼歯/5番)に生じたため、一時的にプレオルソの使用を中断しました。
代わりに、右上の第2小臼歯の外側と右下の第2小臼歯の内側にそれぞれ歯科用プラスチック「コンポジットレジン」でボタンを装着し、患者様ご自身で矯正治療用の輪ゴムである「顎間ゴム」をボタンにかける方法をお伝えして、交叉咬合の改善を目指しました。

顎間ゴム使用から2ヶ月後、正常な噛み合わせに改善されたことを確認できたため、プレオルソによるあごの拡大と噛み合わせの改善を再開しています。

虫歯予防のために、クリーニング、歯磨き指導やフッ素の塗布を必要に応じて行っています。

術後の経過・現在のご様子

あごの幅がしっかり広がったことで永久歯が適切な位置に並び、きれいな歯並びになりました。
また、下あごの前方移動や顎間ゴムの使用により、噛み合わせも改善できています。

患者様と親御様には「すごくきれいに歯が並んで嬉しい。永久歯になってからの矯正治療が必要なくなって助かる」と大変喜んでいただきました。

現在は、メンテナンスにて経過の確認を行っています。

この治療のリスクについて

・治療中、舌が動かしにくいことがあります
・治療中、装置によってまれに頬の内側が傷つき、口内炎になる場合があります
・歯の移動に伴って、違和感や痛みを感じる場合があります
・冷たいものを飲んだときに歯がしみる「知覚過敏」の症状が出る場合があります
・正しいブラッシングやメンテナンスを行わない場合、虫歯や歯周病のリスクが高まります
・決められたスケジュールを守らない場合、十分な効果が得られない可能性があります

  • 年齢・性別 8歳男の子
  • 診療種別 自由診療
    一部保険適適用
  • 治療期間の目安 3年
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 約530,000円
    顎顔面矯正代+プレオルソ代
    その他クリーニング、歯磨き指導やフッ素塗布などは保険適用

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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治療前 治療中 治療後

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その他

クリニックより

顎顔面矯正は生え変わりを見ながらあごを拡大していくため、矯正期間が長くなる傾向にあります。
時間はかかるものの、健康なあごの発育を助け、将来的に正しい歯並びに導くことができる方法です。

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この症例の提供歯科医院

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診療科目 一般歯科、小児歯科、予防歯科、審美歯科、口腔外科、矯正歯科、ホワイトニング、インプラント
自由診療 セラミック治療、顎顔面矯正、部分矯正、成人矯正、インビザライン矯正、オフィスホワイトニング、ホームホワイトニング、デュアルホワイトニング、インプラント、入れ歯・義歯
住所 〒591-8032 堺市北区百舌鳥梅町1丁26-2
アクセス ・地下鉄御堂筋線「なかもず駅」より徒歩約15分
・南海高野線 泉北高速鉄道「中百舌鳥駅」より徒歩約15分
※医院前駐車場15台完備
※送迎車ございます(上記各駅より当院までの送迎車がございます。お電話にてお問合わせ下さい。)
診療時間 【月・火・水・木・金・土】
09:30〜13:00/14:30〜18:30
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜18:00)           

【日】
09:30〜13:00/14:30〜17:00
(※受付時間は09:00〜12:30/14:30〜16:30)
休診日 祝日
代表者 松井 徳彦

※記載の内容は最新の情報と異なる場合がございます。正確な情報は歯科医院にご確認ください。

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