ご相談内容

「前歯の隙間が気になる。矯正治療も含めて、どのような治療方法があるのか知りたい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

拝見したところ、上の中央の前歯2本（左右中切歯／1番）に隙間が生じる「正中離開」が認められ、両隣の前歯2本（左右側切歯／2番）との間にも隙間があり、見た目が悪くなっていました。

両隣の側切歯は、通常の歯よりかなり小さい「矮小歯（わいしょうし）」で、歯の大きさのバランスが悪いことが原因で隙間が生じたと考えられます。

そのため、歯を移動させる矯正治療よりも、歯の形や大きさを修正する治療が適していると診断しました。

行ったご提案・治療内容

前歯の隙間を閉じるために、以下の2つの方法を提案しました。
・歯の表面にセラミックの薄い板を貼り付ける「ラミネートべニア」と、プラスチック樹脂を盛り付ける「ダイレクトボンディング」を併用して歯の形を整える
・前歯4本すべてに自然な白さで形が整った被せ物「オールセラミッククラウン」を装着する

ラミネートべニアとダイレクトボンディングでの治療は、歯を削る量が比較的少ないのがメリットですが、強度がやや劣るため、将来的に欠けたり外れたりして再治療になる可能性が高まります。
オールセラミッククラウンは歯を一回り削る必要がありますが、被せ物の破損や外れるリスクは比較的低く、長期間綺麗な状態を保つことができます。

それぞれの特徴を丁寧に説明したところ、「できるだけ歯を削りたくない」との理由から、ラミネートベニアとダイレクトボンディングによる治療をご希望いただきました。

まずは、上の中央の前歯2本にダイレクトボンディングを行います。白いプラスチック樹脂の「コンポジットレジン」を盛り付けて歯の形を修正し、正中離開を改善しました。

両隣の側切歯2本は歯の表面を少し削り、まずは厚みと見た目を仮のラミネートベニアで確認しました。ラミネートベニアが薄すぎると割れやすくなるため、特に厚さは慎重に調整しています。
その後、土台の歯の形を丁寧に整えてから、変形しにくい「シリコーン印象材」を用いて精密な型どりを行いました。同時に、ラミネートベニアの色調を決定する作業も実施しています。

後日、完成したラミネートベニアを装着し、治療を終了しました。

術後の経過・現在のご様子

歯が隙間なく綺麗に並び、色や形も自然な仕上がりになりました。
患者様にも「気になっていた隙間がなくなって嬉しい。成人式が控えているので、その前に綺麗に治療できてよかった」と大変お喜びいただきました。

治療部位の経過観察のため、現在も定期的にご通院いただいています。

この治療のリスクについて

・ラミネートベニアは非常に薄いセラミックのため、強度は弱くなります
・中の歯の色の影響を受けやすいため、変色が強い歯には適さない場合があります
・強い力や衝撃が加わった場合、割れたり欠けたりする可能性があります
・ダイレクトボンディングは、広範囲にわたって修復が必要な場合は適用できない可能性があります
・自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別 20代女性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 -
• 治療回数の目安 4回
• 治療費総額の目安 総額　341,000円
  【内訳】
  ダイレクトボンディング2本
  ラミネートべニア2本

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
ご利用により万一何らかの損害が発生したとしても、当サイトは一切責任を負いかねますのでご了承ください。

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  医療法人よつば徳祐会 松井歯科

  TEL:0722572418

  
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