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2023/12/22

40代女性 磁石で入れ歯を固定する「インプラントオーバーデンチャー」でしっかり噛めるようにした症例

ご相談内容

「下の前歯が痛い。抜歯して全部入れ歯にしたいが、下の総入れ歯は動いて使いづらいと聞いた。外れにくい入れ歯が作れるか相談したい」とご来院いただきました。

カウンセリング・診断結果

患者様は、上の全ての歯と下の左右の奥歯を失っており、それぞれ総入れ歯と部分入れ歯で補っていました。
下あごに残っている4本の前歯は被せ物やブリッジで治療されていましたが、歯を支える骨が減少しており、残すことは難しい状態でした。
通常、抜歯して下の歯も総入れ歯にする治療が行われますが、患者様がおっしゃる通り、下の総入れ歯は歯ぐきに吸着させるのが難しく、安定しにくい傾向があります。

上あごの総入れ歯に関しては、「特に問題なく使えている」とのことでした。

行ったご提案・治療内容

下あごに安定した歯を入れる方法として、2つの治療をご提案しました。
1つ目は人工歯根のインプラントを数本埋め、それを土台にして橋渡しのようにすべての歯を補う「フルブリッジ」、もう1つは同じくインプラントを数本埋め、そこに入れ歯を固定する「インプラントオーバーデンチャー」です。

フルブリッジは取り外しの必要がなく、ご自身の歯と同じように噛むことができます。
ただし、患者様の下あごの奥歯部分の骨が不足しているため、フルブリッジの場合は骨再生処置「GBR」を行い、インプラントを支える必要があることを説明しました。

インプラントオーバーデンチャーの場合、歯の面積が広いため着用時にやや違和感がありますが、前歯部分にインプラントを埋め込むことで、GBRを行わずに治療が可能です。
患者様は「今も部分入れ歯を使っているので、違和感は気にならないと思う。手術の負担が少ない方がいい」との理由から、インプラントオーバーデンチャーをご希望されました。

最初に下の前歯を全て抜歯し、傷が癒えるのを約3ヶ月待ちました。
下あごのインプラントオーバーデンチャーは、最低2本のインプラントで支えることができますが、3本埋め込むことで安定性が向上し、一部のインプラントに何か異常が発生した場合でも入れ歯が使用できなくなるリスクを軽減できます。
患者様とご相談した結果、今回は3本のインプラントを埋め込むことに決定し、インプラントの種類として入れ歯を磁石で固定する「マグフィットMIP(プラトン社製)」を選択しました。

インプラントとあごの骨がしっかりと結合したことを確認した後、プラスチック製のインプラントオーバーデンチャーを装着しました。

この治療のリスクについて

・インプラントは外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・インプラントオーバーデンチャーは着脱式のため、食後の清掃が必要です
・最初のうちは異物感があり、慣れるまで時間がかかる場合があります
・慣れるまでは、入れ歯の裏側の粘膜に傷ができる場合があります

  • 年齢・性別 40代女性
  • 診療種別 自由診療
  • 治療期間の目安 5ヶ月
  • 治療回数の目安 -
  • 治療費総額の目安 795,000円

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診療科目 一般歯科(虫歯・歯周病・根管・入れ歯)、小児歯科、予防治療、口腔外科(インプラント)、審美治療(ホワイトニング)
自由診療 口腔外科(インプラント)、審美治療(ホワイトニング)
住所 〒277-0853 千葉県柏市吉野沢2-3 (イオン柏の向い)
アクセス JR常磐線 柏駅
JR常磐線 南柏駅
診療時間 09:30~18:30
土曜:18:00までの診療となります。
休診日:日・祝
休診日 休診日:日・祝
代表者 小澤勇介

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