ご相談内容

「左上の歯が折れてしまった。他の歯を傷つけずに見た目もきれいに治したい」とご相談いただきました。

カウンセリング・診断結果

診察したところ、左上の前歯（中切歯／1番）は歯根が折れており、保存が難しい状態でした。
前歯でしっかり噛めるようにするためには、抜歯した後に失った歯を補う必要があると診断しました。

患者様は「治療中も見た目を保ちながら、治療期間を短くしたい」とご希望されました。

行ったご提案・治療内容

失った歯を補う方法には、取り外し式の「入れ歯」、両隣の歯を削って橋渡しのように歯を入れる「ブリッジ」、顎の骨に人工の歯根を埋める「インプラント治療」があります。

患者様のご希望通り、他の歯を傷つけずに治療ができるインプラント治療をご提案しました。
抜歯と同時にインプラントを埋める「抜歯即時処置」を行うことで、見た目を保ちながら治療期間の短縮ができることをご説明し、ご選択いただきました。

また、インプラントを支えるための顎の骨の量が足りない場合は、人工の骨を足す処置「骨造成（こつぞうせい）」が必要になることもご説明しました。

まず、口の中の模型とCTを合成し、インプラントの埋入位置・角度・深さなどを専用のソフトで決定する「ストローマンガイド・システム」を用いて、インプラント治療専用のマウスピース型装置「サージカルガイド」を作製しました。
これにより、歯ぐきを大きく切り開く必要がなく、安全かつ確実に処置が行えるというメリットがあります。

その後、お口の中のクリーニングを行ってから左上の前歯（中切歯）を抜歯し、骨が不足している部位に骨造成を行いました。
抜歯と同時に、ストローマン社のサージカルガイド用キットとサージカルガイドを用いて、インプラント埋入を行いました。

インプラントと顎の骨がしっかり結合するのを6ヶ月間待ち、レントゲン写真で確認後、型取りを行い最終的な被せ物を装着しました。

この治療のリスクについて

・外科処置後に腫れ、出血が続く場合があります
・外科処置後に痛みが長引く場合があります。必要に応じ痛み止めを併用します
・外科手術のため、術後に痛みや腫れ、違和感を伴います
・メンテナンスを怠ったり、喫煙したりすると、お口の中に大きな悪影響を及ぼし、インプラント周囲炎等にかかる可能性があります
・糖尿病、肝硬変、心臓病などの持病をお持ちの場合、インプラント治療ができない可能性があります
・高血圧、貧血・不整脈などの持病をお持ちの場合、インプラント治療後に治癒不全を招く可能性があります
・自費診療（保険適用外治療）です

• 年齢・性別 20代女性
• 診療種別 自由診療

• 治療期間の目安 7ヶ月
• 治療回数の目安 8回
• 治療費総額の目安 560,000円
  （インプラント処置・サージカルガイド・骨造成）

※掲載された情報は治療の効果を保証するものではありません。
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