お子さまの「指しゃぶり」が気になる方必見!やめさせる方法を解説!

いつか自分からやめるようになるかな。と思っていた「指しゃぶり」。衛生面や歯並びを考えると気になりますよね。お子さまがなかなかやめる様子が見えない場合、どのようにすればやめさせることができるのでしょうか?

なぜ指しゃぶりをするのでしょうか?

赤ちゃんにとっての指しゃぶりは、自分の意志で手が動くようになってからの楽しい遊びのひとつです。指しゃぶりはお腹の中にいることからやっている行動で、乳児の成長過程において、とても自然なものです。だんだん自分で物をつかめるようになったり、一人で歩くことができるようになったり、様々な遊びを覚えていく中で、指しゃぶりは自然としなくなることが多いようです。

乳児期:楽しい遊び

生後24ヵ月~4ヵ月の頃の指しゃぶりは、口のそばにある指やタオルなどを無意識に吸っている状態です。5カ月頃になると、さまざまな物を手に取って口にいれることで味や形などを学習していると言われています。

幼児期前半(1歳~2歳):退屈な時・眠い時にする行動

ひとりで歩くことができ、物を使って遊ぶことを覚える時期、楽しい遊びとして指しゃぶりをする機会は減り、退屈な時や眠い時に指をしゃぶることがあるようです。

幼児期後半(3歳~就学前まで):自然に減少傾向

家庭で家族と遊ぶだけではなく、友だちと遊ぶようになると指しゃぶりは自然に減少する傾向にあります。就寝時などに、癖として出ることがあっても、起きている間は自然と指をしゃぶらないようになっていきます。5歳を過ぎるとほとんど見られなくなる場合が多いようです。

小学生:ほとんどなくなる

小学1年生になっても、まれに指しゃぶりをするお子さまはいらっしゃいます。ただ、この頃になるとやめさせるように、周りの大人たちが働きかけをすることで、徐々にやらなくなっていくようです。

指しゃぶりはいつ頃からはじまる?

多くの場合、生後2カ月~4カ月頃から癖のように頻繁に指しゃぶりをはじめる子が多いようです。個人差が大きく、授乳期には指しゃぶりをしていなかったのに、断乳や卒乳をした後に始めるお子さまもいます。「うちの子は指しゃぶりを始めたのが早い・遅い・しない」といったことは全く心配しなくて大丈夫です。

 

指しゃぶりはいつまで続く?

指しゃぶりを始めるのと同様、やめる時期も個人差があります。指しゃぶりは、成長とともに自然となくなるもののようです。保育園や幼稚園に通ったり、お友達と遊ぶようになったり、日中に体を動かすことを覚え、色々なことに興味を持つようになることで徐々に指しゃぶりはなくなっていくようです。だいたい2歳~3歳くらいでやめることが多いです。

指しゃぶりが与える影響とは?

歯ならび・噛み合わせへの影響

指で前歯を圧迫させてしまうことにより、歯が根の方に圧下してしまい、上下の前歯の間に隙間ができてしまう場合があります。また、親指を吸うことで、上の前歯が前に押され舌の前歯が後ろに押されて出っ歯(上顎前突)になってしまうこともあります。

隙間が空いた開咬(かいこう)になる

指をしゃぶっている時に使っている筋肉が、指を吸っていない時に緩んでしまうことで、ぽかんと口唇が開いたままの状態になることがあります。

話し方が「舌たらず」になる

サ行、タ行、ラ行の発音が難しくなる場合があります。

皮膚への影響

指しゃぶりによって、指の吸いダコができたり、指がふやけてしまったりします。

色んな人がやってみた!指しゃぶりをやめさせる方法

指しゃぶりの癖をやめさせるためには、残念ながら「これ!」といった方法はありません。「やめよう」という自発的な意思がないと、なかなかやめられないものです。また、無理にやめさせても異なる癖が新たに現れる場合もあります。長期的にみればさまざまな問題の原因になる指しゃぶりであっても、すぐに支障をきたすわけではありません。親子だけでなく医師との連携も要する場合もあるでしょう。

やめた方が良い理由をきちんと説明する

指を吸うことでどのようなことが起こるか、なぜやめた方が良いのかなどをゆっくり説明し、お子さまに理解してもらうようにしましょう。家族から日常的に注意されて気にしなくなっている子には、歯科医師や衛生士から説明をしてもらうことで、重大さに気づく場合もあるようです。

指しゃぶりを卒業するゴールの目標日を決める

お子さまの誕生日や入園・入学など、節目のタイミングを指しゃぶりを卒業する日としてゴールとして決めてみてはいかがでしょうか?数カ月前から日付を設定し、この日で終わりにしようね。と継続的に話をすることで、お子さまの心の準備が整うことが多いようです。

ご褒美を用意する

今日は指しゃぶりをしなかったね!という日には、子供のお気に入りのシールなどをカレンダーやノートに貼ったり、好きなお菓子を用意したり、お子さまのモチベーションを上げる工夫をするのも良いと思います。

吸う指をしっかり握ってあげる

気持ちを落ち着かせるために、寝つきに指しゃぶりの癖があるお子さまには、吸っている指の手をお母さんがギュっと握ってあげるのも良いようです。

指がよくないね。と話してみる

指しゃぶりをしている時に、お子さま本人ではなく、しゃぶる指に対して「お口に入っちゃダメ」と指を叱ってお子さまにわかってもらう方法もあります。

【まとめ】

指しゃぶりは口腔機能の発達や、手指の健全な成長のために必要とも言われており、むしろ3歳までは積極的に指しゃぶりをすることが推奨されているとも言われています。だいたい、4歳の誕生日が来るまでに指しゃぶりをやめることができれば、特別気にすることはなく、歯並びなどにも問題は無いようです。精神的な支えが欲しい場合もあるようなので、やめさせるためには怒らないで優しく説得することが大切なようです。

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