いい治療は、良い相談から。 よく分かる歯科治療ガイド
「なるべくなら失敗したくない!」誰だって思うことは同じです。
ここでは歯医者さんに相談する前に知っておきたい、歯科治療の基本情報をご紹介します。

口の中に「水ぶくれ」ができてしまった。原因と対処法を徹底解説!
あれ?なんだろう?口の中にぷくっとできているもの。鏡で確認をすると水ぶくれができている。口の中にできてしまう水ぶくれの原因は何でしょうか?対処法はあるのでしょうか?口の中の水ぶくれについてお調べしました。
口の中の「水ぶくれ」の考えられる原因
口の中にできた水ぶくれは以下の原因でできたものが考えられます。
「やけど」の水ぶくれ
熱い食べ物や飲み物で「やけど」をし、口の中の粘膜が傷ついてしまって粘膜の下に体液が溜まることで水ぶくれができる場合があります。また、水ぶくれが潰れてしまうと、「ただれ」が生じます。
症状の特徴としては、痛みや腫れを伴い、やけど部分がザラザラして粘膜の皮がむけてしまいます。やけどの場合の対処法は、口の中を清潔に保つために、念入りに歯磨き・うがいをするようにしてください。細菌感染を起こしてしまうと治りにくくなるためです。口腔内のやけど用の炎症や粘膜の修復する働きがある市販薬(塗り薬)を使用しても良いでしょう。
「帯状疱疹」の水ぶくれ
水疱瘡になったことがある方なら誰でも発症する「帯状疱疹」の可能性があります。帯状疱疹は体内に潜んでいた「水疱瘡ウイルス」が再活性化すると発症します。疲れや風邪、ストレスなどで免疫力が下がることが引き金になるといわれています。
症状の特徴は、口の中の片方にただれ・水ぶくれが生じ、ズキズキとした痛みがあり、悪化すると腫瘍ができて跡が残ることもあります。その水ぶくれが潰れてしまうと、「アフタ性口内炎」と呼ばれる一般的な口内炎とは事ない、強い痛みを生じます。帯状疱疹の水ぶくれの対処法は、市販薬で治すのは難しく、早めに病院を受診してください。治療が遅れてしまうと、頭痛や高熱がでたり、痕が残ったり、痛みが続いてしまうことがあります。口腔内を清潔に保ち、刺激物や硬い食べ物は避けたほうが良いでしょう。皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンAやビタミンB2やタンパク質の代謝に関わるビタミンB6、細胞の材料であるタンパク質を多く摂取することを心がけてください。
「カタル性口内炎」の水ぶくれ
「カタル性口内炎」の水ぶくれは入れ歯や矯正器具による刺激などにより、粘膜が傷つくことで生じます。水ぶくれが潰れてしまうと潰瘍となり、強い痛みが続くようです。
症状の特徴は、口の中が赤く腫れて炎症を起こしてしまい、口の中がヒリヒリする感覚があります。唾液分泌量が増えて、口臭が気になる場合もあるようです。また、辛いものや酸っぱいものに強く痛みを感じるようになります。対処法はていねいに歯を磨き、口の中を清潔に保つことです。入れ歯や矯正器具の刺激に関しては、我慢せず、歯科医に相談すると良いでしょう。
「ヘルペス性口内炎」の水ぶくれ
HSV(単純ヘルペスウイルス)に感染することで口内炎になり、水ぶくれを生じる場合があります。単純ヘルペスウイルスは、一度感染すると、疲れや風邪、ストレスなどで免疫力が下がっている場合などに再発することがあります。水ぶくれが潰れてしまうと、「ただれ」が生じます。
症状の特徴は、強い痛みを伴い、複数の水ぶくれができ、その周りが赤くなります。38度以上の発熱がある場合もあり、リンパが腫れることもあるようです。水ぶくれは、歯茎や舌、唇、喉の近くなど、様々なところにできます。ヘルペス性口内炎の対処法は、市販薬で治すのではなく、病院での治療が必要です。ウイルスを他の人にうつさないために、タオルや食器などの共有は完治するまで控えるようにしましょう。
口の中に「水ぶくれ」がある場合はどのような食べ物を摂るべき?
口の中に水ぶくれがある場合、食事を摂るのがとても辛いかもしれません。熱いものや、辛いものなどの刺激物や硬い食べ物は避けるようにしましょう。前述しましたが、皮膚や粘膜の健康維持を助けるビタミンAやビタミンB2、タンパク質の代謝に関わるビタミンB6、細胞の材料であるタンパク質を意識して多めに摂ると良いでしょう。
<おすすめの食材>
ビタミンA(β-カロテン)→レバー・卵・乳製品・緑黄色野菜など
ビタミンB2→乳製品、レバー・卵・納豆・葉野菜など
ビタミンB6→レバー・カツオ・マグロなど
タンパク質→肉・魚など
口の中のガンとの見分け方は?
口の中の水ぶくれには、「口腔がん」である可能性もあるので、経過観察に注意が必要です。その場合の症状は、口内炎がなかなか治らない、歯肉や舌にしこりができていたり、痛みや出血があるなどです。なんとなく話がしにくかったり、食べ物を食べにくい、口が開けにくく、顎の下や首のリンパ節が腫れていて、唇や舌がしびれる場合などはなるべく早く病院を受診しましょう。2週間以上、水ぶくれが治らない場合は、病院で検査を受けるようにしましょう。
◆水ぶくれの放置はよくありません。早く受診した方が良い症状
以下のような症状がある場合は、早めに病院を受診して医師の判断をあおぎましょう。
- 38度以上の発熱を伴う場合
- 水ぶくれが2週間以上治らない
- 痛みが強い
- 痛みを感じない
- 口内炎がだんだん大きくなってきた
- 口内炎を繰り返している場合
- 口内炎が複数できている
- 症状が広範囲に出ている
- 歯肉や舌にしこりがある
- 出血がある
- 話しにくい
- 口を開けにくい
- 顎の下や首のリンパ節が腫れる
- 唇や舌がしびれがある
口の中の水ぶくれ、病院は何科?
まずは歯科・口腔外科を受診しましょう。一度医師に診てもらい、他の病気の疑いがある場合は医師に紹介状を作成してもらい、改めて受診するようにしましょう。
【まとめ】
口の中の水ぶくれは、思い当たる原因がわかるものとそうでないものがあり、なかなか自分の判断で適切な対処をすることは難しいようです。数週間治らない場合などは、なるべく早く口腔外科に受診し、医師に相談するようにしてください。早く完治させ、普段どおりに食事を楽しめるようになると良いですね。
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