顎周りは「側頭筋」や「咬筋」という筋肉によって構成されていますが、その中でもフェイスラインに沿った筋肉を「咬筋」と言います。頬周りの筋肉が張ったように見えるいわゆる「エラ張り」は、「咬筋」が発達した状態のことです。長期に渡って強い食いしばり癖などを続けていると、咬筋が必要以上に発達してしまい、エラが目立ってしまうことも珍しくはありません。
そもそも、食いしばりによって顎へかかる負荷は「体重の2倍以上」と言われています。そのような重い負荷を毎日数時間単位でかけ続けていれば、咬筋にだけ不自然に筋肉が付いてしまうことも当然と言えば当然です。とは言え、食いしばりは就寝中に無意識に行っているというケースが圧倒的に多く、意識してやめられるものではありません。
無意識の食いしばりを改善するためには、就寝中にのみ着用する「ナイトガート」と呼ばれるマウスピースを作製する方法がおすすめです。すぐに効果が現れるものではありませんが、持続することで張っていたエラが少しずつ元の状態に戻り、フェイスラインがすっきりと見えるようになりますよ。

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